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第10回広島国際アニメーションフェスティバル 審査結果
The 10th International Animation Festival HIROSHIMA 2004 /
Result of the Competition
グランプリ
「 頭 山 」 山村浩二(日本)
Grand Prix "Mt.Head" Koji Yamamura (Japan)

ヒロシマ賞
「ルイーズ」 アニタ・ルボー(カナダ)
Hiroshima Prize "Louise" Anita Lebeau (Canada)

デビュー賞
「鬼」 細川晋 (日本)
Debut Prize "The Demon" Shin Hosokawa (Japan)

木下蓮三賞
「ライアン」 クリス・ランドレ(カナダ)
Renzo Kinoshita Prize "Ryan" Chris Landreth (Canada)

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「愛と平和」10回20年目の祭典 (2004/12/19)
この8月、5日間に亘って第10回広島国際アニメーション フェスティバルが開かれた。 2年毎に広島の平和記念館を臨む旧太田川サイドで行われる 国際的行事で20年目10回の節目を迎えようやく夏の風物詩 として賑わうようになったようだ。
今や アニメも一齣一齣手描きであることを感じさせない CG手法も加わり内容も多岐にわたる。そのなかでグランプリと なった「頭山」はアヌシー、ザグレブ両アニメフェスでも最高賞。 おやじの頭に桜の木が生えると云うアニメならではのユニークな 発想と絵が手作りの原点を感じさせてくれた。 作者の山村浩二氏は なんと学生時代に第1回目を観てアニメ を志したというから個人史としても20年の文化の集大成の グランプリを育てた この祭典は広島の世界に誇れる文化財産の ひとつとなった。
その第一回目は 世界36カ国から451作品の応募があり グランプリは手塚治虫氏の「おんぼろフイルム」だった。 10回目の今は59カ国1539作品から69作品がノミネートされ 各賞が選ばれるところまで発展している。 手塚さんのはにかんだ笑顔 久里洋二さんや川本喜八郎さん、 木下蓮三・小夜子夫妻の昂揚した顔が思いだされる。なによりも 夏休み広島の児童達のアニメを愉しむ目の輝きに明るい将来を 見たものだ。
「愛と平和」という広島での このアニメフェスは会場全体が 10回の記念展示で彩られ大、中、小、3つのホールに ディズニー の「ファンタジア」から 現代アニメ作家35名による芭蕉の 連句「冬の日」、歴代の受賞作品、「ロジャーラビット」「動物農場」 「平成狸合戦ぽんぽこ」「スノーマン」ポール・ブッシュ、 ジューン・フォレイ、そして「久里洋二11PM特集」などなど、 題名や作者名を見ただけでわくわくするプログラムをすべてこなす には3つの身体が要る贅沢な悩みに加えて 作家のトークショーや シンポジューム、実制作ができるMACのワークショップ、 フレームイン・・・
もちろん最終日の受賞作品の発表がこのフェスティバルの 大団円となる前述の「頭山」の他、 ヒロシマ賞にカナダの 「ルイーズ」デビュー賞に日本の「鬼」だった。また国際審査員 特別賞6本、優秀賞7本、コンピューターのソフトの開発があって 始めて内面心理が描けたと思わせるカナダの「ライアン」が木下蓮三賞。 そして第1回のときから上映後自然発生的に起こる客席での拍手と ブーイング。会場の観客が投票する観客賞も後から設けられた賞だが ロシアの作品「サウス・オブ・ザ・ノース」が選ばれた。 こうして多くのアニメ作品の上映と 元気な久里洋二さんたち作家と 市民の触れあいがそこここで見られ、今回は特に外国からのアニメ作家 の来訪が多いのが嬉しいと木下の秘書役としても初回から裏方を務める 大浦真紀子さんが洩らした通り 文字通りの国際フェスティバルの中 私事ながら 私の生家から200メートル先の幼馴染みの蓮ちゃんが 生前病院のベッドで完成させて 7回目のフェスティバルを見ることも無く 他界したアニメのストーリーボード「琉球王国」を妻の小夜子ディレクターが 意志を継ぐ形で17分の作品に動画化した。スクリーンに映し出される 沖縄の海岸のシチュエーションにゆったり展開する映像を観ながら 二人の平和に対する想いや フランスはアヌシーのアニメの祭典を 広島市で開催するきっかけを自治体や企業に働きかけ 取りも直さず 世界のアニメータ−に信頼される 20年間の交流の苦労がしのばれ 胸が熱くなっていった。
折しも大会会長の広島市秋葉忠利市長の「核兵器の無い世界を創る ための記憶と行動の1年に」の平和宣言があり まさに手作りのアニメは 無限大の創作ができ世界共通の表現と人類滅亡の対極の文化がある。 さて次なる11回目は どんな新しい展開が見られるのだろう。 夏の川面に市民が集まりアニメ屋台や アニメ船が浮かび アニメ花火も 上がるかも知れない。世界から訪れるゲストや観客を広島市民が迎え 混然一体となって「愛と平和」を謳いあげることこそアヌシーやカンヌを 超えられる広島が世界に誇れる祭典となるだろう。 ペンは剣より強である。
第十回広島国際アニメーションフェスティバルくわしくは:
http://www.urban.ne.jp/home/hiroanim/
P/S そして 私は何回も訪れながらただ遠くから見ていた原爆ドームを 初めてパステルで描いてみた。30万人の犠牲と草も生えないとされた 焦土の象徴も 今は何事も無かったように樹木が繁り川も美しく流れて 「絵」になることに自然は残酷でもあり複雑な気分にさせた。
柳原 謙一
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